つくば生活日記

2022年4月からつくばで単身赴任スタート。つくば生活の出来事を記録します。

高エネルギー加速器研究機構一般公開2023

土曜にはぐっと気温が下がったつくばです。ようやく残暑ともお別れできそう...。

9/23(土)に高エネルギー加速器研究機構つくばキャンパス(通称KEK)で

一般公開がありました。自由に見学出来るスタイルは4年ぶりと言う事で、

私もつくばに来てずっと楽しみにしていた研究機関の見学です。

 

昨年は入口近くの常設展示施設だけを見学しました⬇️

 

つくばセンターから無料のシャトルバス運行、運行初便にもけっこう行列出来てます。

東大通りを走ること20分、高エネルギー加速器研究機構に到着です。
敷地内の一部が放射線管理区域になってるので、受付でサインしてワッペンもらいます。

場内はとても広く歩くのは大変なので、左周りと、右回りの循環バスが10分おきに

運行されてます。まずはSuperKEKB(スーパーケックビー)加速器へ行きます。

加速器トンネル入口に到着。加速器を間近に見れるまたとないチャンス👍

地下11mに1周9kmの加速器を収納したトンネルがあります。

加速器には入射器、測定機など様々な施設が連携して初めて成り立ちます。

こちらがトンネル内の配管。左奥が電子用、手前が陽電子様です。

奥の電子用配管は建設当時から、手前の陽電子用はSuperKEKに改造する時に新調🎵
配管内部は高真空です。リークに供えて右の様なゲートがある間隔毎に設けられてます。

万が一リークした場合でも、ゲートを閉めれば他の区間の真空度の低下を最小限に

抑制出来ます。尚、最初に真空にするときはターボ分子ポンプを使い、真空度が

高まった時点で上の写真のイオンポンプを使います。ターボ分子ポンプは使い

終わったら外します。

こちらは陽電子を加速する装置です。樽の様な巨大な円筒型の装置で加速します。

次の加速器に電子、陽電子を供給する入射器を見学します。
こちらは電子、陽電子入射器のコントロール室。遠隔で電子、陽電子を制御してます。

こちらも地下に施設があります。地下にあるのは放射線が大量に発生する為です。
左の配管の先がU字のなっていて、壁の向こうが開始点です。
地下の配管内を流れる電子、陽電子を加速する為の装置が1階にあります。

最後はBelle(ベル)  II測定器の見学。加速で電子、陽電子を衝突させ発生する粒子の測定器。

想像以上に大きいです!現在メンテナンス中なので、水色の扉が開いて中身見えます。

こちらは反対側です。高さ約8mのBelle II測定器は巨大です。

Belle  II測定器は、世界各国の大学・研究機関に所属する研究者が参加する

国際共同チームにより建設され、データ収集および物理解析が行われてます。

2001年には、小林博士と益川博士の理論の検証を行うなどの成果をあげ、

この成果により2008年の両博士はノーベル物理学賞受賞しました。

 

側面からの撮影。一緒に映っている人間を比較すると、いかに大きいか分かります。

 

9時から見学開始して、気が付いたら12時過ぎてます。あっという間。

お腹も空いたので敷地内の食堂に行きましょう。

正面ゲート近くの厚生施設にやって来ました。
今日は一般公開なので、軽食メニューが提供されているようですね。
ヒレカツカレーを注文。なかなかイケますよ👍 美味しかったです。

帰りもシャトルバスでつくばセンターに戻りましょう。帰りは混みませんでした。

昨年の5月に常設展示施設だけを見学しましたが、一般公開は都合が合わず断念。

1年越しで見学出来できました。第一印象は規模の大きさですね。

加速器の長いトンネル、巨大なBelle  II測定器と想像以上でしたね。

また、見学対応していたKEKの職員の方々が丁寧に説明してくださったので、

とても良く理解出来ました。きっとこの日の為に相当準備したのだと推察します。

職員の皆様もお疲れ様でした。

また来年も絶対に来ます!

 

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